ぼくもかくありたい (読売新聞) / yokoyamen
男性は東京の国立大学を卒業後、大手銀行に就職したが、半年で退職した。「いつか先輩たちのようにリストラされてしまう」という不安からだったという。実家に戻って公認会計士の勉強を続ける間に企業の財務諸表に詳しくなり、デイトレーダーになった。
だが生活は「引きこもり」*1そのものだった。「コンピューターゲームの感覚」でパソコンに向かい、他人との会話のない日々。孤独感が募った。「自由な半面、市場から利益をもぎ取るだけで、世間に何のプラスも生み出していない。この世界に自分がいてもいなくても同じと思うと、たまらない気持ちになった」