「耳をすませば」を観て自殺 (自ニュ) / kojima

最初観たとき、ラストで泣いた。
「うわ、俺スゲー。こんなピュアな話で泣けるんだ」と思って、
そこにまた感動して泣いたんだけど、DVD買って何度も観るうちに違ってきた。
俺の学生時代なんてけがれてるよ。最低だよ。
彼女はいたけどやることしか考えてなかったし、彼女も化粧とかしてた。
あんな光り輝くような青春なんてなかったよ。家族とも最悪仲悪かった。
俺も学生時代に彼女と自転車二人乗りしたかった。
バイオリン弾いて家族が合奏してきて、彼女に歌い出してもらいたかった。
ミュージカルみたいな場面を過ごしたかった。
そんで初恋の相手に「結婚しよう」って言いたかった。
夢みたいな人生だよな。まぶしくて涙が出る。
俺の人生とはなんて違うんだろう。

おしいまもるさんのこめんと:

「こういう例を出して適切かどうか分からないけど、『耳をすませば』に出てくるような健康的な一家を見て、
 果たしてアニメーションを必要としている今の若い子たちが勇気づけられることがあるんだろうか。
 僕は、ないと思う。
 『耳をすませば』を見て生きる希望がわいてきたり勇気づけられる子は、
 もともとアニメーションなんか必要としないんだと。アニメでも映画でも小説でも何でもいいけど、
 フィクションを人並み以上に求めている子たちには、ああいう形で理想や情熱を語られても、
 むしろプレッシャーにしか感じられないはずだ。僕はそういうものは作らない。
 今回もそうだけど、僕が作っているものにあるのは、生きるということはどう考えたってつらいんだ。
 多分、あなた方を取り巻く現実もこれからの人生も、きっとつらいものに違いない。
 いろんなものを失っていく過程なんだということ。
 生きていれば何かを獲得すると若い人は漠然と思っているんだろうけど、実際は失っていく過程なんだよって。」