キャラメル2箱盗んだ男、名前名乗らず (mainichi.com) / yokoyama

キャラメル2箱を盗んだとして窃盗罪に問われ、捜査段階から氏名、住所など身辺に関することを全く話さない男の初公判が7日、横浜地裁で開かれた。被告名は「逗子警察署留置番号第37号」。起訴事実の認否で「間違いありません」と認めたものの、氏名などについては松尾昭一裁判官の問いかけにも「答えたくありません」と話した。国選弁護人も「話してくれれば、被告に有利な証言も引き出せるのだが」と困惑している。

検察側は論告で、過去にも菓子を盗んだとして同罪で2度、有罪判決を受けていることを指摘し、懲役2年を求刑した。これに対し同被告は「短い。3年にしてくれ」と“要求”した。

 冒頭陳述で検察側が「名前を隠しているから生活保護も受けられない」と指摘。求刑後には、松尾裁判官も「堂々と名を名乗って生活できるようになりなさい」と諭した。