3歳娘のパンツが違う! イタズラされた、と思ったら… (夕刊フジBLOG) / yokoyama

【サラリーマン大失敗物語】
●今週の失敗者=吉田孝弘さん(仮名)、49歳、国家公務員
 「外に遊びに行った3歳の娘がしょんぼりしながら帰ってきて、変だなと思ったんです。すると、朝着替えさせた白いパンツが、新品の水玉模様に変化してた。不審に思って問いつめると、娘は『おじちゃんのところでやられた』と言った。僕はとっさにいたずらされたと判断し、頭にカッと血が上りました」(2004.10.20掲載)

 吉田さんは、すぐに警察を呼ぼうかとも思ったが、一応相手の家を確かめてからでも遅くないと、娘に「そのおじちゃんのところに連れていって」と頼んだ。
 彼女はうなずき、吉田さんの手を引きしばらく歩くと、あるマンションの一室に連れていった。ドアホンを鳴らすと、小太りで脂ぎった40代の男性がなぜかハアハアと息を弾ませ出てきて、娘が「このおじちゃんだ」と指さしたという。
 「こいつは絶対に娘にいたずらしたと直感し、『警察に行こうか。俺の娘のパンツを脱がしたそうだな。何やったんだ!』と胸ぐらをつかみながら怒鳴ったんです。もう、興奮して自分でも理性がどこかに飛んでいました」
 すると、若い奥様が出てきて「この子の下着を変えたのは私です。公園でお漏らしして泣いていたから、かわいそうになってスーパーで代わりのパンツを買ってあげたんです」と言うのです。
 また「汚れた下着は洗濯して、手紙といっしょに持たせましたが、届いてませんか?」とも言うのだが、どうやら娘は手紙の入った袋を落としてしまったらしい。
 事情を知って丁寧に詫びたが、奥様は「うちの主人を変態扱いしたわけですね。善意でやってあげたのにひどすぎる…」とやがて号泣。だんな様も、「ふざけるんじゃない。名誉毀損で訴えるからな」と怒鳴った。
 「娘は結婚8年目でやっとできた子です。目に入れても痛くないほどかわいかったし、なにせ世の中は今、わいせつ事件ばかり起きているじゃないですか? こんな状況なら、誰だって勘違いすると思うけど…」
 この夫婦は子どもがいないので、一生懸命吉田さんの娘の世話をしたという。吉田さんは心が痛み、翌日も菓子折りを持って謝りに行ったが、冷たく突き返された。

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●教訓=かわいい我が子でも、その言動を無条件に信じるのは危険だ。