沖ノ鳥島周辺に発電所/石原知事構想 (東京新聞) / yokoyamen

 東京都の石原慎太郎知事は三十一日、首相官邸小泉純一郎首相を訪ね、沖ノ鳥島周辺で海洋の温度差を利用した発電所を建設する構想を明らかにした。同島周辺の日本の排他的経済水域EEZ)内には昨年、中国の調査船が入って活動しており、半恒久的な施設を造ることで、中国側の動きをけん制する狙いがあるとみられる。

 石原知事によると、発電所は佐賀大の教授らが開発した海洋温度差発電(OTEC)のシステムを活用する意向。深層の海水を循環することで、プランクトンも循環し、魚を呼び寄せることができるという。

 このほか石原知事は、小笠原島漁協に委託する同島周辺での漁業について、将来的には都が数十億円で専用の漁船を造る意向も明らかにした。